2013年を振り返る ①



2016年 6月
腎臓がんの手術から2年6か月が経過しました。
『病は忘れることによって治る』
退院後は、現実から目を背け、まるで何事もなかったかの
ように暮らしてきました。忘れてしまいたかったのです。
時間の経過とともに、少しだけですが希望を持って病気と
向き合えるようになり、当時を振り返ることにしました。




 
2013年 1月
五十肩かな…と思い、整形外科へ。
 
2013年 2月
消炎鎮痛剤および、ステロイド薬 服用開始。
 
2013年 3月2日
血液検査の結果、関節リウマチの確定診断が下りる。
早速、MTX(リウマトレックス) 服用開始。
(のちに、同年11月 関節リウマチは誤診と判明)

MTX (リウマトレックス)とは、免疫力そのものを低下させる
免疫抑制剤。免疫抑制剤は、免疫にかかわる細胞の分裂や増殖
を邪魔して免疫反応を抑えるというもの。重篤な副作用もある
が世界的に抗リウマチ剤第一選択薬になっています。
昔から抗がん剤として使われている薬ですが、抗がん剤として
使われる量のおよそ100分の1の量を週1~2回、効果の出
るまで1~2カ月かけ増量していきます。

2013年 3月
かかりつけの整形外科医のすすめでリウマチ科のある整形外科へ
転院。 CRP 上昇持続…高い赤沈(血沈)…高いMMP-3…のため 
MTX (リウマトレックス)を、1~2ヶ月ごとに増量していく。
(4mg → 6mg → 8mg → 10mg→ 12mg)

 
2013年 10月
リウマチの加療中、関節症状の割に CRP 上昇持続。
整形外科・担当医の緊急依頼で、国立病院の膠原病内科を受診。
そこでの採血検査の所見により、何らかの疾患の存在が疑われる。
膠原病内科の担当医師のすすめで、入院し徹底的に検査する事に。
 
2013年 11月
一週間、国立病院で精査入院。
関節リウマチ精査中のCTで、左腎に腫瘍発見。
 
診断結果
①関節滑膜炎の明らかな兆候はない。関節リウマチではない。
 抗リウマチ薬・MTX (リウマトレックス12mg)服用は即中止。
 内服ステロイド(10mg / 日)も、ゼロに向けて減薬する事に。 
②左腎腫瘤:腎細胞癌の疑い。
   腎細胞癌の治療法は、放射線治療、抗がん剤治療等の化学療法が
 効きにくいらしく、摘除手術が第一選択。
③手術日は数カ月先まで空きがなかったが、手術は1日でも早い方
 がいいとのことで、12月の手術室をおさえてくださる。
 
2013年 12月
左腎細胞癌の診断で
腹腔鏡下根治的左腎摘除術 (副腎温存)施行。

病理検査結果
診断医による組織診の診断結果は…
〇腎癌の組織型は  乳頭状腎細胞がん タイプ2 
〇TNM分類は    T1b 60×56mm  N0  M0
〇悪性度は     G2 中分化腎細胞がん
〇癌細胞の分類   INF a
〇静脈浸潤など   v0/ly0/eg/fe1/im0/rc-inf0/rp-inf0/s-inf0
〇腎周脂肪組織   腎盂、RA、RVでは見られません。

担当医が、英語の 組織診の診断結果を一つずつ説明してくれました。

「どちらかというと、乳頭状タイプ2は、顔つきの悪いほうのがんです。
 進行が速く、再発しやすいのが多いのは多いかな。
 手術前の検査で、骨と肺への転移は無かった訳ですし、悪いところは
 完全摘出できてると思いますし。まあ、小さいのがあるかどうかって
 いうのをこれから診ていって、しっかり経過観察していきます」

担当医から、キッパリ 予後不良…と言われてしまいました   でも
今後の事を思い悩んでも仕方なく、転移再発については思考ストップ中~。
今は、心を強く、第一番に病を気にしないようにしようと思います


病理の検査結果が出る前、家族と予想していたのは、どちらかというと顔つきが
良い  ‘淡明細胞型腎細胞がん’  (全体の頻度 約80~90%)でした。
しかし、結果は違っていました。
6つに分類される腎癌の中では、比較的少ない どちらかというと顔つきが悪い
   ‘乳頭状腎細胞がん’  (全体の頻度約10~15%) でした。
しかも、このがんの特徴→インターフェロンが効かないとされ、比較的予後不良な群。
さらに、乳頭状腎細胞がんは、タイプ1・2に分類されます。タイプ 1 は、乳頭状
一層性の球状から低円柱状の腫瘍細胞により構成される。細胞質は乏しく、核異型も
軽度である。タイプ 2 は、核異型が高度であり、一層以上の細胞から構成され、細胞
質は好酸性で豊富である。タイプ 2 は、タイプ 1 と比較して予後不良である。
細胞異型は タイプ 2 の方が、タイプ 1 より強い。よって予後不良である。 

このあたりは、こちらのサイトで調べました。
(2012年の記事より)
(2004年の記事より)
 
 
 

 
〇 全身倦怠感
〇 体重減少
〇 原因不明の高熱
〇 貧血
〇 お腹だけ寝汗
〇 腰背部疼痛
 
2013年は、上記の全身症状が、次々に出現していました。
毎月、かかりつけの整形外科でこれらを訴え続けましたが
リウマトレックスの副作用ではないかと言われていました。
でも、これらが私の腎細胞癌の症状だったのです。

整形外科の待合室で、他のリウマチ患者さんと話した時に
あるはずの各所の痛みやこわばりが全くないの疑問でした。
リウマチの確定診断が出たものの、痛いのは右肩と手指の
第一関節だけ。なんかおかしい。自分で調べているうちに
リウマチ患者は手指の第一関節は痛まないと知りました。

『私は、関節リウマチ以外にも他の病気があるんじゃないか』
半年以上、ネットや本で調べ毎月の自分の血液検査データと
症状を、可能性ある病気と比べ消去していく作業を続けました。
と同時に、日に日に素人が調べられる限界も感じていました。
毎年、主婦検診や職場の集団検診は受けていたが、それ以外に
専門医で乳がん・子宮頸がん・子宮体がん・その他の検査も次々
に受診している途中だったので、精査入院をすすめられた時は
暗い雲の間から希望の光がさしたような気分でした。
 
がん告知されたのは、2013年11月の精査入院中。
自分で、がん…さらにもっと深刻な病を予想していた事もあり
『本当の病気を見つけてくださって、ありがとうございます』
あっさりと事実を受け止めた私に、神妙な顔の膠原病内科の先生
方と泌尿器科の先生方が、かなり拍子抜けされたようでした。
ずっと探していた病名が判明した事が、ただ嬉しかったのです。
涙を流すことも、途方に暮れる事も全くありませんでした。
その時、がんは不治の病だなんて思っていなかったからです。

それも数日経つうち、事の重大さが理解できるようになりました。
手術前の骨シンチグラフィー検査(アイソトープ検査室)の結果…
「安心してください。
 骨への転移がなかったので、予定通り手術を行います」
と、主治医から聞かされた時、検査までの数日間家族と共にこの
言葉を待っていたので、ただただ涙が溢れとまりませんでした。
 

『私は、関節リウマチではなかったんだ』 
腎細胞癌を、関節リウマチと間違われて治療していたのです。
重篤な副作用のある免疫抑制剤とステロイド剤を処方され服用
●MTX(リウマトレックス・抗がん剤の1/100の量)12mg/週2回
●内服ステロイド(プレドニン・副腎皮質ホルモン)10mg/日 
10か月もの間、免疫抑制剤とステロイド剤を併用することで、癌に
とっては最大の敵である免疫が弱められていた訳です。
免疫を抑えれば、癌は勢いを増して猛烈に増殖することになります。


初期症状が乏しく、早期発見が難しいと言われてる  ‘腎臓がん’
重篤な副作用のある抗リウマチ薬を飲むにあたり、2013年1月より
毎月1~2回 整形外科で血液検査&尿検査を受け続けていたこと。
その結果、手術が受けられる状態のうちに ‘腎臓がん’ を見つけ
ていただけたことは本当に幸せなことでした。

関節リウマチの間違いで処方されていたリウマトレックスは
すぐ止められたのですが、内服ステロイド(プレドニン)は
抜く際に離脱症状にならないかチェックが必要とのこと。
かかりつけ内科の管理のもと、段階的に抜いていくことに…。
10mg → 5mg→ 4mg→ 3mg→ 2mg→ 1mg→ 0
一生飲み続けないといけないと言われていた内服ステロイド剤は
1年2か月かけて 完全に終了しました^^


私のように、関節リウマチの加療中
関節リウマチの確定診断が間違いだったとわかり
同時に『 腎細胞癌 』が判明した方なんているのかな。


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